top of page
検索
執筆者の写真直美 小栗

もうひとつのものづくり【あだん編み①】

1つ前の記事で触れました、

【あだん編み】について

少し説明させてください。


まず、“あだん” がどんな植物なのか、

知っている人の方が少ないと思います。

これが “あだん”。















沖縄で見たことある方もいるかもしれません。

海岸近くによく生えていて、

長い葉っぱにはトゲがあり、

木の上にはパイナップルに似た実がなってる、そんな植物です。

 (↑これをパイナップルだと勘違いしている観光客多めですw)


あだん葉編みをはじめとするあだん細工は、

物資の乏しい離島の人々が創意工夫を重ねて生み出し、

紡いできた古の知恵でした。


さまざまな物があだんを加工して作られていました。


根の繊維で縄をない、網などの漁具が作られました。

葉は鞣して裂き、ムシロやカゴが編まれました。

幹は安価な建材や、道具の材料として。

そしてパイナップルのような実や新芽は食料として。


内地で使う材料(藁や竹やイグサなど)が手に入らないものだったからこそ、

物資の乏しい離島では、

身近な素材で工夫することが生活の中では当たり前だったのかもしれません。


中でも、あだんの葉を編んで作られる【あだん葉帽子】は、

戦前まで、黒糖•泡盛に並ぶ3大輸出品として非常に大きな産業となりました。

当時のヨーロッパでは、夏用の高級帽子として大人気だったとか。


そんなあだん編みを現代に蘇らせ、

未来へ繋いで行こうという活動をしているグループ【チームあだん】。

その活動と理念に大きな感銘を受け、

微力ながら関わらせていただくようになりました。


宮古島に来て、

あだん編みに出会ったことで、

私の価値観がまたひとつ大きく変わることになりました。


私はわたしの好きなことをしよう

大好きな島や海に優しいことをしよう


このふたつが、私の島暮らし・ものづくりのポリシーとなっていきます。


次へと続きます。


閲覧数:25回0件のコメント

Comments


bottom of page